金曜日, 2月 17, 2012

本日の患者:ノーリツBDV-2200UA 浴室換気乾燥機(排気用ブースターファンケース蓋には松下電工株式会社とある)
症状:換気扇(排気ファン)をまわすと異音がする。

対処1:ターボファンにアクセスし、モーター軸受スリーブ(なんとスリーブなのだ)に注油。
結果1:改善しない。(以前はこの方法で直っていた)

対処2-1:軸受ケースをはずし調査すると、スリーブが動かなくなっている。注油してもだめ。部品交換しかないと思い、松下電工現Panasonicに電話すると、うちにはデータも部品も無いから、ノーリツに聞けという。ノーリツへ電話、古い商品なのですでに補修用パーツはない。ユニットをまるごと交換するしか手はないという。総額10万円ほどの出費となる。ターボファン軸受以外には不具合は見られないので、あまりにもったいないと思った。

対処2-2:だめもとで、軸受スリーブをベアリングに交換してみることにした。NTH635ZZ 内径5mm、外径19mmと厚さ3mm外径25mmのアルミパイプを手に入れた。軸受ケースの内径は23.2mmなので、アルミパイプを削り外径をあわせる。ベアリングは内径にぴったり。ケース底を削り取り、アルミパイプとベアリングの厚みをそろえてケースに収め、蓋をしなおし留める。

結果:とりあえず、異音は無く動いている。

ネットで探すといろいろと材料が見つかり、そこそこの値段で手に入るからとてもありがたい。旋盤があれば簡単な作業も、それなしでやるとなると創意工夫が必要で、結構な作業でやっかいだった。焦らずゆっくりじっくり丁寧にだ。
万が一、軸受ケースそのものを破壊してしまうかもしれなかったので、あらかじめCADで図面を起こした。初めての作業だったが、結構面白い作業であることが判明したことが思わぬ収穫。

下が軸受ケース


これが軸受ケース中身


そしてこれが、コイル(隈取コイルとかいうらしい)